デュアルSIMって何?メリット・デメリットも分かりやすく解説!
デュアルSIMって聞いたことあるけど、どういうものなんですか?
初めまして、ミタカです。
デュアルSIMと聞いてもピンとこないですよね。
簡単に言うと「2つの違う携帯会社のプランを1つのスマホで使える」という技術の事です。
そうなんですか…
何かいいことがあるのかな…
実をいうと、デュアルSIMは使い方によっては携帯料金の節約やスマホの快適性を高める効果があるのです。
この記事でデュアルSIM歴3年のミタカが「デュアルSIMとは何か」「メリット・デメリット」を徹底解説しています。
デュアルSIMを運用する事で、スマホを快適に、かつ安く利用できますよ。
- デュアルSIMの事を知りたい
- 携帯料金を節約したい
- スマホを快適に使いたい
デュアルSIMとは?
デュアルSIMとは、1台のスマホで2つの異なるSIMを同時に使用できる技術のこと。
1つの端末で2つの電話番号や通信サービスを利用することができるのです。
SIMとは「Subscriber Identity Module」の頭文字で、直訳すると「加入者識別モジュール」です。
携帯電話番号やサブスクリプション情報が記録されている物で、小さな「ICカード型」と形を持たない「データ型」があります。
前者を「SIMカード」後者を「eSIM」と呼び、携帯電話サービスプロバイダーから提供されます。
使用する際はユーザーが必要に応じてSIMを切り替える必要がありますが、2つのSIMプランを併用する事ができます。
デュアルSIMの種類
デュアルSIMの種類は4タイプ、日々進化しつづけています。
端末によってタイプが違い、機能や操作が少し変わります。
こんなものがあるんだな、という程度で大丈夫です。
DSSS型
DSSSとはDual SIM Single Standbyの略で、2つのSIMの同時待ち受けができないタイプです。
手動でSIMを選んで有効にしないとそのSIMでの通話や通信ができません。
無効のSIMは圏外になり通話も通信も不可になります。
デュアルSIM初期の方式で、現在のスマホのほとんどはこの形式ではありません。
DSDS型
DSDSとはDual SIM Dual Standbyの略で、2つのSIMを同時に待ち受けができるタイプです。
同時待ち受けが可能なので切り替えることなくどちらのSIMでも着信して通話ができます。
しかし、同時に使えるSIMは1つのみ。
つまり、1つのSIMで通話しながら、もう1つのSIMで通信することはできません。
さらに、4G通信や4G通話が可能なのはどちらか一方のみになり、4G通信している際にかかってきた着信は3G通話になります。
同時通信・同時通話・片側4Gという点に注意が必要です。
iPhoneを含め、国内で販売しているほとんどのスマホはこの方式を採用しています。
DSDV型
DSDVとは、Dual SIM Dual VoLTEの略で、DSDSの進化版。
ほとんどの機能がDSDSと同じですが、DSDVは2つのSIMで4G通信・4G通話が可能になりました。
DSDA型
DSDAとは、Dual SIM Dual Activeの略で、現在では最も高性能。
DSDVの機能をさらに進化させ、2つのSIMの同時通信や同時通話が可能にさせました。
1つのSIMで高速通信しながら、もう一方のSIMで通話もできる優れものです。
デュアルSIMのメリット
2つのSIMプランの良いとこ取りができる
通信サービス会社は今や1,000社を超えると言われており、それぞれに特色があり良い所も悪い所もあります。
通信サービス会社を決める上で、利用者はどこに重点を置くかを考えなければなりません。
例を挙げると、皆さんは以下のどの項目に重点を置きますか?
- 通信速度
- 通信料金
- 通話料金
- オプションサービス
スマホの使い方は千差万別なので、人によって重点は違うでしょう。
性別や年齢によってだいぶ差がありそう…
私は通信料金ですね。
おそらくどれかを取ればどれかを妥協しなければならない場合がほとんどです。
例えば
- 通信速度が速い方がいいけど通信料金が高い
- 通話がメインだけど通信料金が高い
- 通信料金は安いけど使いたい通話定額オプションがない
など、それぞれに良い点悪い点があり、1つに絞れない時があります。
そんな時に「デュアルSIM」を運用し、2つのプランを組合せて自分だけのセットプランを作ると無駄なく快適にスマートフォンを使用する事ができます。
つまり2つのサービスの良いとこ取りができるのです。
2つの電話番号を持てる
デュアルSIMを利用すると1つのスマホで2つの電話番号を持つことができます。
2つの電話番号⁉
どういう風に使い分けるんですか?
特にビジネスシーンで使われることが多いですが、色々使い道はあります。
例えば以下の様に使い分けるのはどうでしょうか。
- 仕事とプライベート
- 家族・友人と同僚
- プライベートとネット上の登録
2つのスマホを持ち歩かなくても済むため、紛失の危険性や端末購入の負担を軽減できます。
通信費を削減できる
デュアルSIMを運用すると、通信サービス会社を越えて異なる料金プランを自由に選択できます。
違うものに特化した料金プランを組み合わせる事で通信費を削減できます。
有効的なのが「通信料金に特化した料金プラン」と「通話料金に特化した料金プラン」を併用すること。
例を出してキャリアとの比較をしてみます。
データ使用量:10GB 通話時間:30分 | |||
---|---|---|---|
通信サービス会社 | (eximo) ドコモ | NUROモバイル | HISモバイル |
通信料金 | 7,315円 (3GB~) | 1,485円 (10GB) | 290円 (100MB以下) |
通話料金 | 1,320円 (22円/30秒) | 0円 | 540円 (9円/30秒) |
月額料金 | 8,635円 | 2,315円 |
ご覧の様に、同じ内容でも月額6,320円の差が出てきます。
すごい差ですね!
年間では75,840円の差になり、かなりの削減になるのがお分かり頂けると思います。
緊急時の対策になる
あってはならないですが、ドコモ・au・Softbankのキャリアは通信障害を起こす可能性があります。
印象的なのが2022年7月2日未明から発生したKDDI(au)の通信障害です。
延べ86時間に及んでau系の電波全体が繋がりにくくなりました。
auのみで契約している人は通信はおろか音声通話もままならない事態に影響を受けたと思います。
2つのSIMを違う回線を契約することで、1つの回線が通信障害を発生させても、もう1つの回線のSIMに切り替えて使用すれば通信障害を回避する事ができます。
2つの回線が同時に通信障害を発生させることは到底あり得ませんし、あってはならない事です。
また、地震や台風などの災害時に2通りの回線を持っていることで、どちらかが繋がる可能性があり安心感が増します。
そんな緊急時を回避するために「デュアルSIM」が最適です。
海外旅行時に便利
海外旅行時には、ローミング料金が高額になるため、現地で現地のSIMを利用することが一般的です。
デュアルSIMを運用すると、1つのスマホで現地のSIMと国内のSIMを同時に利用することができるため、スマホを2台持ち歩く必要がなくとても便利です。
海外に強いHISモバイルは海外専用SIMプランも提供していますので、海外のSIMを使うのは怖い人はおすすめです。
デュアルSIMのデメリット
バッテリーの減りが早くなる
デュアルSIMを運用すると2つのSIMが常時通信している為、バッテリーの消費が早くなります。
また通信が頻繁に切り替わることで、バッテリーの寿命が短くなる可能性もあるので注意が必要です。
スマホの操作がやや複雑になる
デュアルSIMを運用していない時と比べて、スマホの操作がやや複雑になります。
操作をどちらのSIMで利用するかの設定をする必要があります。
前項の例では通信➡NUROモバイル、通話➡HISモバイルという具合です。
また、着信先や発信元の番号に発信する際、どちらのSIMから通話するかを決定する必要があります。
これらの操作がやや複雑になるため、初心者には扱いにくいかもしれません。
組合せによっては節約にならない
デュアルSIMを運用するにあたって、携帯料金が極端に高くなってしまうことが組合せによってはあり得ます。
付加価値が高くなる分、価格も上がるのは仕方がない事ですが、なるべく節約になるような組合せを探して実行しましょう。
デュアルSIMが可能なスマホ
スマホと言っても全てがデュアルSIMに対応している訳ではありません。
実践するにはデュアルSIM対応のスマホを用意しましょう。
デュアルSIM端末は3つのタイプ
デュアルSIMを搭載したスマホは通常以下の3つのタイプがあります。
- 1つの物理SIMカードスロットと1つ以上のeSIM領域を持つタイプ
- 複数の物理SIMカードスロットを持つタイプ
- 複数のeSIM領域を持つタイプ
最も普及しているiPhoneシリーズは1つの物理SIMカードスロットと1つ以上のeSIM領域を持つタイプです。
android端末は種類が多く、メーカーによって違いがありますので確認が必要です。
具体的なスマホの機種は?
デュアルSIMが可能なスマホは多く存在し、新しい端末のほとんどがそうだと言っても過言ではありません。
端末の「設定」内の「モバイル通信」という項目を確認していただければわかると思います。
念のため、以下にデュアルSIM可能端末の一部を挙げておきますので参考にして下さい。
iPhone
- iPhoneXR
- iPhoneXSシリーズ
- iPhone11シリーズ
- iPhoneSE(第2世代・第3世代)
- iPhone12シリーズ
- iPhone13シリーズ
- iPhone14シリーズ
- iPhone15シリーズ
Galaxy
- Galaxy S23 Ultra
- Galaxy S23
- Galaxy A23 5G
- Galaxy M23 5G
- Galaxy Z Fold4
- Galaxy Z Flip4
- Google Pixel 4シリーズ
- Google Pixel 5シリーズ
- Google Pixel 6シリーズ
- Google Pixel 7シリーズ
AQUOS
- AQUOS sense 3 plus
- AQUOS sense 4 シリーズ
- AQUOS sense 5G
- AQUOS sense 6 シリーズ
- AQUOS sense 7 シリーズ
- AQUOS wish 2
- AQUOS R7/R6
HUAWEI
- HUAWEI P10/P20/P30
- HUAWEI P10/P20/P30 lite
- HUAWEI nova シリーズ
- HUAWEI Mate 9/10
- HUAWEI Mate 10 lite/20 lite
OPPO
- OPPO Reno 3/5/7 A
- OPPO A55s 5G
- OPPO A73 / A77
- OPPO A5 2020
- OPPO A54 5G
- OPPO Find X3 Pro
- OPPO AX7
上記は一部の例ですのでお持ちのスマホを詳しくご確認ください。
まとめ
今回の記事はスマホを快適に使えて、携帯料金を節約できるデュアルSIMとは何かを詳しく解説してきました。
デュアルSIMは2つのSIMを組合せる事でプランの長所の良いとこ取りができます。
さらに、無駄なくデータを使えるので通信費の節約ができます。
しかし、バッテリーの消費が早かったり操作が複雑になるというデメリットもあります。
とはいえ、上手くプランを組合せる事でかなりの節約効果が期待できます。
特性を理解し、快適なスマホ生活を送りましょう。
以下の記事ではデュアルSIMの運用方法について詳しく解説していますので一読ください。
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