ここを押さえておけばOK!デュアルSIM運用のコツと注意点
デュアルSIMで通信費が節約できると聞いたんですが、どうやってやるんですか?
ミタカです。
デュアルSIMは上手く運用すると通信費を3分の1以下ほどに抑えられる事もあります。
大きなコツは通信と通話を完全に分けて違う通信サービスを使う事です。
そうなんですか…
でも2つの通信会社に料金を払うということは高くなる気がします。
それが逆なんです。
今回の記事は、デュアルSIMでどうやって通信費を節約するのか、そのコツや注意点について解説したいと思います。
節約だけではないデュアルSIMの魅力も紹介しますよ。
- デュアルSIMで通信費を節約したい
- デュアルSIMの運用方法を知りたい
- デュアルSIM運用の注意点を知りたい
デュアルSIMを運用する目的
デュアルSIMとは、1台のスマホで2つの異なるSIMを同時に使用できる技術のことです。
なぜ1つでいいところ2つのSIMを利用するのか、目的をはっきりさせておきましょう。
目的は以下の3つ。
- 通信費を抑える
- 災害時や通信障害時の予備回線
- 2つの電話番号を1つのスマホで使う
通信費を抑える
デュアルSIMを運用する事で通信費を抑える事ができます。
2つの通信会社に通信費を支払うということは高額になるのでは?
そう思いがちですが、通信と通話それぞれに特化したSIMプランを選ぶ事で通信費を節約できるのです。
災害時や通信障害時の予備回線
地震や台風などの災害時や、キャリアの通信障害時には、通信がパンクしたり不可能になったりします。
そんな時に違う回線のSIMを入れておくことで、予備回線になり連絡手段を確保できるのです。
それは安心だ!
保険みたいなものですね。
2つの電話番号を1つのスマホで使う
デュアルSIMでは2つの音声SIMを入れるので2つの電話番号を1つのスマホで使用できます。
1つはデータ専用SIMでも良いですが、予備回線としては不十分なので音声SIMを入れましょう。
よって2つの電話番号の使い分けができます。
- プライベート と 仕事
- 友人・家族 と 仕事仲間
- 普段使い と ネット上の登録
など使い方は様々です。
ではどうすれば目的を達成できるのかコツや注意点を以下より解説していきます。
デュアルSIMを上手く運用するコツ
通信と通話を切り離して最安値を組合せる
デュアルSIMを上手く運用するには、自分の使用量を把握した上で、通信と通話を切り離して最安値同士を組合せます。
通信がメインのSIMは現状のプランでも大丈夫ですが、自分のデータ使用量に合ったプランで最安値を選ぶ方が安くできますのでこの機会に乗り換えを検討しましょう。
通話がメインのSIMは通話時間や通話頻度によって選択肢が変わってきます。
それは通話単価(〇〇円/30秒)や通話定額(〇分かけ放題)の料金設定が通信サービスごとに異なるからです。
通話時間が短い場合と長い場合に分けて解説します。
通話時間が短い場合
通話時間が短い場合は、通話単価(通話料)が最安値の通信サービスを選びましょう。
通信サービス会社によって通信料金や通話料が異なりますので、自分の使用量に合った最安値のSIMプラン組合せる事で通信費全体を抑えられます。
例えば、ひと月当たりの使用量が以下の通りだったとします。
- 通信量:約10GB
- 通話時間:約30分(1日1分計算)
この2点をそれぞれ違うSIMで運用します。
分かりやすいように例の使用量で1つのSIMの場合とデュアルSIMの場合とを比べてみたいと思います。
1つのSIMのみ | デュアルSIM | |||
---|---|---|---|---|
通信サービス | ドコモ | ワイモバイル | NUROモバイル | HISモバイル |
プラン | eximo | シンプル2M | バリュープラス | 自由自在プラン |
通信容量 | 3GB~ | 20GB | 10GB | 100MB以下 |
通信料金 | 7,315円 | 4,015円 | 1,485円 | 290円 |
通話料金 | 1,320円 (22円/30秒) | 1,320円 (22円/30秒) | 0円 (使用しない) | 540円 (9円/30秒) |
合計 | 8,635円 | 5,335円 | 2,315円 |
上記の表の様に通信を10GB最安値のNUROモバイル、通話を通話料最安値のHISモバイルを選んでおり、通信費全体をかなり節約できていますね。
通話時間が長い場合
通話時間が長い場合は、自身に合った通話定額の最安値の通信サービスを選びましょう。
通話定額とは通話時間を限定・またはすべてかけ放題になるオプションサービスのこと。
通話定額の料金は通信サービス会社によって変わってきます。
先ほどの例を少し変えて違いを見てみましょう。
- 通信量:約10GB
- 通話時間:約300分(1日10分計算)
通話定額無し | 完全かけ放題あり | |||
---|---|---|---|---|
通信サービス | NUROモバイル | HISモバイル | NUROモバイル | mineo |
プラン | バリュープラス | 自由自在プラン | バリュープラス | マイそく スーパーライト |
通信容量 | 10GB | 100MB以下 | 10GB | 超低速無制限 |
通信料金 | 1,485円 | 290円 | 1,485円 | 250円 |
通話料金 | 0円 (使用しない) | 5,400円 (9円/30秒) | 0円 (使用しない) | 1,210円 (完全かけ放題) |
合計 | 7,175円 | 2,945円 |
上記の表では通話料が最安値の「HISモバイル」を完全かけ放題の通話定額が最安値の「mineo」に変更しています。
明らかに違いが見てわかると思います。
HISモバイルにも完全かけ放題の通話定額がありますが、月額1,480円。
月額料金290円を加えて合計1,770円でmineoの方が安くなるのです。
このように通話時間が長い人は通話定額の安い通信サービスを選んで運用すると通信費が劇的に安く運用できます。
通信と通話を切り離して最安値の通信サービスで運用する事がコツなんですね!
回線の種類を意識する
各通信サービス会社は、それぞれ対応する回線が違います。
回線とはアンテナの種類のことで、「ドコモ・au・Softbank・楽天」の4種類です。
基本的に格安スマホは「ドコモ・au・Softbank」の3種類の電波を借りて運営していますので、そのどれかを選ぶ事になるでしょう。
SIMプランを比較しながら検討していく中で、特徴や料金に目が行き過ぎて同じ回線同士の通信サービスを契約してしまうことがあります。
安く運用する事はできますが、災害時や通信障害時の対策にはなりません。
よって「回線の種類」にも意識して検討するようにしましょう。
同じ回線同士のSIMを組合せないという事ですね!
音声SIM同士を組合せる
通信サービス会社は以下の2種類のSIMプランを提供している所もあります。
- 音声通信SIM
-
音声通信SIMとは、通話も通信もできるSIMプラン。
電話番号が発行され、通話・SMS(ショートメッセージサービス)・通信が可能です。
通常、皆さんが契約しているSIMプランだと思います。
- 通信専用SIM
-
通信専用SIMとは、通信のみできるSIMプラン。
電話はしない・通信のみで安く使いたいという人向けのSIMプランです。
通話やSMS(ショートメッセージサービス)が使用できない代わりに月額料金は安く設定されています。
デュアルSIMの目的の1つ「2つの電話番号を1つのスマホで使う」為には音声通信SIM同士を組合せましょう。
これは災害時や通信障害時対策にも効果的なのです。
こういった緊急時は、通信だけできても連絡手段としては不十分。
固定電話や緊急電話(119・110など)に発信できる機能が必要になる為、音声通信SIMの方が安心です。
デュアルSIM運用の注意点
通信サービスが端末に対応しているかを確認する
通信サービスによってはお使いの端末が使用できない事があります。
SIMが端末に対応しているかどうかを事前に必ず確認しておきましょう。
通信サービス会社のHPで対応端末が簡単に確認できますよ。
SIMロック解除が必要な場合がある
2021年10月以前に発売された機種についてはSIMロックがかかっている場合があり、SIMロック解除が必要になります。
発売したキャリア以外のSIMカードやeSIMを使えなくする機能。
回線の違うSIMを入れて使用するためには解除する必要があります。
「SIMロック解除の義務化」によって、2021年10月以降に発売された機種はもともとSIMロックはされていません。
SIMロックがかかっているかどうかは端末の操作で簡単に確認可能です。
以下はiPhoneの確認方法です。
「設定」→「一般」をクリック
「一般」→「情報」をクリック
中段ぐらいに「SIMロック」の情報が記されています
「SIMロックあり」の場合には解除の必要があります。
SIMロック解除はキャリアのHPで無料できますので、やっておいて損はないです。
手続きには本人確認とID・パスワードが必要ですので、あらかじめ確認しておきましょう。
契約する際にSIMのサイズを間違えない様に注意する
SIMカードのサイズは、標準SIM・microSIM・nanoSIMの3種類存在します。
端末によって対応しているSIMのサイズが決まっているので、きちんと確認した上で契約するようにしましょう。
契約する通信サービスが「マルチSIM」に対応していれば問題ありません。
標準SIM・microSIM・nanoSIMの3種類すべてに対応しているSIMカードのこと。
画像の様に3種類にくり抜いて使用する事ができます。
近年はこれが主流になってきています。
通信サービス会社によっては、SIMカードサイズを指定しなければならない場合もあるので、契約前に確認しましょう。
間違えて契約しても交換できますが、有料になる可能性もあります。
eSIMは対応していない格安SIMもある
SIMカードを指す必要のないので手続きが簡単なeSIMですが、対応していない格安SIMも少なくありません。
「embedded SIM」の略で「埋め込み型のSIM」という意味です。
実体がなくダウンロードして使用するSIMのことで、以下のメリットがあります。
- SIMカードの抜き差しが不要
- SIMカードの送付が不要なので、手続きがスムーズ
- 実体がないので、ゴミが出ず環境にやさしい
一方で以下のデメリットもあります。
- 機種変更時に再発行の必要がある
- 対応する端末や通信サービスが限られる
シェアNo.1のiPhoneは「物理SIM+eSIM」ですので、2社同時に契約しようとした際にはeSIM不可の格安SIM同士だとどちらか一方は諦めざる負えません。
その場合は、どちらかを妥協してeSIMに対応する格安SIMと契約するようにしましょう。
eSIM非対応格安SIM(2024年2月時点)
- b-mobile
- y,u mobile
- DTI SIM
- mineo(Sプラン)
- イオンモバイル
- BIGLOBE モバイル
- NUROモバイル(MNP)
- ロケットモバイル
- LIBMO
- エキサイトモバイル
- QTモバイル
- NifMo
- J;COMモバイル
eSIMに対応している通信サービスはまだ少ないのです。
android端末はmicroSDカードが使えない可能性がある
android端末のデュアルSIM対応機種は、SIMカードが2枚入るスロットのタイプがあります。
1つのスロットはSIMカード用、もう1つのスロットはSIMカードかmicroSDカードになります。
もしmicroSDカードを使っているのなら、どちらのスロットもSIMカードを指してしまうとmicroSDカードが使えなくなってしまうことに注意が必要です。
デュアルSIMにおすすめの通信サービス7選
最後に筆者おすすめの通信サービスを簡単に紹介します。
どれもコスパ良好で使い勝手が良いモノばかりですので参考にしてみて下さい。
通信サービス | 回線 | eSIM | おすすめポイント |
---|---|---|---|
mineo | 3キャリア ・ドコモ ・au ・Softbank | 対応 | ・最低月額料金が安い(250円 ※通信不可) ・10分かけ放題最安値(550円) ・完全かけ放題最安値(1,210円) ・10分無料通話が月額110円 ・3キャリアに対応 |
HISモバイル | ドコモ | 対応 | ・最低月額料金が安い(290円 ※100MB未満) ・通話料が最安値(9円/30秒) ・3GB最安値(月額770円) ・7GB最安値(月額990円) |
日本通信SIM | ドコモ | 対応 | ・最低月額料金が安い(250円 ※1GB) ・70分無料通話が月額700円 |
povo | au | 対応 | ・月額料金0円 ・5分かけ放題が月額550円 |
NUROモバイル | 3キャリア ・ドコモ ・au ・Softbank | 対応 (新規のみ) | ・5GB最安値(月額990円) ・10GB最安値(月額1,485円) ・15GB最安値(月額1,790円) ・3キャリアに対応 |
イオンモバイル | ドコモ・au | 非対応 | ・20GB最安値(月額1,958円) ・050かけ放題が月額1078円(IP電話) |
楽天モバイル | 楽天 | 対応 | ・無制限最安値(月額3,278円)※20GB以上 ・通話料金0円 |
7つに厳選しました。
自分の使用量と見比べて組合せると通信費をかなり節約できますよ!
まとめ
今回の記事はデュアルSIMを上手く運用するコツや注意点を解説してきました。
デュアルSIMは通信費を節約できるだけでなく、緊急時の予備回線や電話番号の使い分けができます。
上手く運用するコツは以下の通りです。
- 通信と通話を切り離して最安値のプランを組合せる
- 違う回線を組合せる
- 音声SIM同士を組合せる
格安スマホは様々なプランやオプションサービスがあり、自分の使用量(データ使用量・通話時間・通話頻度)に特化した通信サービスを選ぶことをおすすめします。
一方、注意点は以下の通り。
- 通信サービスが端末に対応しているかを確認する
- SIMロック解除が必要な場合がある
- 契約する際にSIMのサイズを間違えない様に注意する
- eSIMは対応していない格安SIMもある
スマホならどんな通信サービスでも使える訳ではありませんので、対応端末の確認は忘れずにしましょう。
また、2021年10月以前に発売された機種にはSIMロックがかかっている可能性があるので、かかっていれば解除は必須項目です。
iPhoneを持っているならeSIMに対応しているかも重要項目ですよ。
以上の事を実践すればデュアルSIMで失敗する事はありません。
ぜひ試してみて下さい。
おすすめの組合せは以下の記事にて紹介していますので一読下さい。
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