格安スマホとは?4つのメリットと5つのデメリットを徹底解説!
こんにちは、ミタカです。
携帯料金は格安スマホにうまく乗り換える事でかなり安くなります。
筆者はこれまで10社以上乗り換えてきて、試行錯誤しながら携帯料金を節約してきました。
現在は家族3人分で5,000円弱といったところでしょうか。
キャリアを契約していた頃に比べるとかなり節約できています。
2001年に格安スマホが誕生してから格安SIMに参入する企業が増えました。
現在(2023年)で1,000社を超えると言われています。
では、そもそも格安スマホとはどういうものなのでしょうか。
この記事では、格安スマホとは?そして、そのメリット・デメリットも合わせて解説しています。
- 格安スマホに興味がある
- 格安スマホがどういうものかわからない
- 格安スマホに契約しても大丈夫か不安
という方はぜひご覧下さい。
格安スマホとはどういったもの?
格安スマホとは、「格安で購入できるスマートフォン」または「格安の料金で利用できる通信サービスの総称」です。
この記事では、後者の「格安の料金で利用できる通信サービス」にスポットを当てています。
格安の料金で利用できる通信サービスとは、3大通信キャリア(以下「キャリア」)と呼ばれるドコモ、au、ソフトバンクの一部の格安プランや、それ以外の通信サービス提供会社の事を言います。
その中には以下の3つのグループに分かれます。
- 各キャリアの格安プラン(irumo/ahamo、povo、LINEMO)
- サブブランド(UQモバイル、ワイモバイル)
- MVNO
それぞれのサービス提供会社から個人のライフスタイルに合わせてさまざまなプランが用意されていて、正しく選択し契約することでキャリアに比べると格安で利用できます。
つまりスマートフォンの使用用途や使用量を見極めて適正な格安スマホのプランに乗り換える事でかなり維持費が安くなるということです。
格安スマホの種類と特徴
キャリアの格安プラン
キャリアのプランの一部に「格安プラン」というものがあります。
2021年初頭、当時の菅総理の政権公約により各キャリアに携帯料金値下げの通達で誕生しました。
それぞれのキャリアの回線を使用しつつ、店舗でのサービスを省いた格安のプランのことです。
- irumo(イルモ)/ ahamo(アハモ)
- povo(ポヴォ)
- LINEMO(ラインモ)
とそれぞれに用意されています。
特徴としては以下の事が挙げられます。
- キャリアのプランの一部なので通信速度が速い
- 人件費がかかっていない分、基本使用料が安い
- 基本オンラインでしか乗り換えや契約内容変更などができない
- プランの種類が少ない
キャリアのサブブランド
サブブランドとは、キャリアがメインのブランドよりも割安なサービスやプランを提供する為に作られたブランドです。
キャリアの子会社という感じの認識でいいと思います。
先ほどのキャリアの格安プランよりも前に携帯料金値下げ政策で誕生しました。
それほど安くはならなかった為、追加通達で「格安プラン」が誕生したという経緯があります。
以上の2社のみです。ドコモに関しては存在しません。
特徴としては以下の事が挙げられます。
- 通信速度がキャリア並みに速い
- 光回線割引や家族割引があり、指定の光回線を契約している人や家族が多い人ほど割安
- データを翌月繰越可能で幅広いプラン内容を用意している
- キャリアの格安プランより割高
MVNO
MVNOとは、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略。難しく聞こえますが、携帯電話などの無線通信インフラ(携帯やスマホに電波を送るための基盤)を他社から借りてサービスを提供する事業者のことです。キャリアから回線を借り受けて通信サービスを提供している企業で、キャリアとは別会社です。
特徴としては以下の事が挙げられます。
- キャリアやサブブランドよりかなり割安
- 多種多様なプランやサービスが存在する
- 通信速度が不安定
- サービスやサポートがほとんどオンライン
格安スマホは契約しても大丈夫か?
現在キャリアを使用している人は全体の6割以上に昇ります。
格安スマホって使っても大丈夫?
安いだけでちゃんと使えるの?
乗り換えるのが面倒くさそう
このように格安スマホに対して不安感や不信感を持つ人が多くいるのが現状です。
筆者も以前はそう思っていましたが、格安スマホの事ををしっかり理解した上で利用してみると日常で使うには全く問題ありませんでしたし、価格の面でも大満足でした。
一方的な偏見というのか、使わず嫌いというのか「これなら安いにこしたことないな」と感じたのを覚えています。
もちろん結論は「契約しても全く問題ない」です。
ただし昼や夜の混雑時に速度が低下することや契約時に設定を自分でしなければならない面倒さはあります。
でも格安スマホは安さのメリットの方が大きいです。
では格安スマホのメリット・デメリットについて次に詳しく解説していきます。
格安スマホの4つのメリットと5つのデメリット
格安スマホのメリット
利用料金が安い
これが最大のメリットです。
キャリアは回線を持っている為、設備管理費がかかります。さらに、全国に自社の店舗を持って対面のサービスを行っているので人件費がかかります。それらを回収するために高いのが当たり前なんです。
一方、格安スマホは回線の維持費はなく人件費や広告費ももなるべく抑えているので、ユーザーの月額料金を安くできるのです。
使用量別に比較してみましょう。
データ容量 | 格安スマホ最安値 | キャリア平均 |
---|---|---|
3GB | 770円(HISモバイル) | 約4500円 |
5GB | 990円(NUROモバイル) | 約5600円 |
10GB | 1485円(NUROモバイル) | 約7300円 |
20GB | 1958円(イオンモバイル) | 約7300円 |
このように使用量別に見てみても格安スマホの安さが分かると思います。
契約期間の縛りや違約金がない
ほとんどの格安スマホには契約期間の縛りや違約金はありません。
契約上の期間の縛りはありませんが、人道的に言うと約3か月以上は使用した方が良いのが現状です。
実はキャリアにも契約期間の縛りも違約金もありません。
ただ、契約日から180日以内の解約や乗り換えはブラックリストにのる可能性があるので短期間の契約は避けた方がいいです。
ブラックリストにのるとしばらくの間は契約不可能となります。
例外として、一部の格安スマホには最低契約期間の設定やその期間内の解約に違約金がかかるものもあるので注意が必要です。
どこで購入した端末でも利用できる
キャリアではそのキャリアで購入した端末でしか利用する事ができません。
一方、格安スマホではどこで購入した端末でも利用可能です。
ただ格安スマホによっては回線の使用上、SIMロック解除の必要な場合もあるので対応端末は乗り換え時に確認が必要です。
android端末に関しては購入したキャリアの電波しかキャッチしない為、同一回線を選んで契約することを推奨します。
料金プランがシンプルかつ豊富
キャリアには全世代に利用してもらう様に様々なプランや割引、特典が用意されています。
しかし、結構複雑でそのすべてを理解しうまく利用する事はかなり難しいです。(だからこそ店舗を構え対面で対応する必要があるのですが、、、)
したがって、考えるのが面倒になり無駄な料金を支払ってしまうことになるのです。
- 契約時の年齢制限があるプラン?
- 旧回線から契約変更 または 他社3G回線からの乗り換えの人のみのプラン?
- 音声プランとデータプラン? その中でも従量課金制と無制限?
- プラン内容が分かりにくい
- 同社の光回線・クレカで支払いで割引?
以上の様に、結局自分はいくら払えばいいの?と思う料金体系でとても分かりにくいです。
一方、格安スマホ(特にMVNO)はとてもシンプルな料金体系で
基本使用料 + 通話料 + オプション料金 = 月額料金
とても分かりやすいですね。
しかも格安スマホによって強みも違い、自分に合った料金やサービスを選ぶ選択肢が多いのもメリットの1つです。
格安スマホのデメリット
回線の速度が落ちる時間帯がある
格安スマホ(MVNO)はキャリアから回線を借り受けて通信サービスを提供しているといいました。
だからこそ格安で利用できるのですが、詳しく言うと回線の一部だけを借りているというのが正解です。
つまり、回線の一部しか使用できないのでスマホでの通信が集中するとすぐ混雑して通信速度が落ちてしまいます。
この図が分かりやすいです。
回線を道路と例えると、何車線もある道路をキャリアは全車線使用できるのに対してMVNOは一車線しか使用できないというイメージです。
通信が集中すれば渋滞し速度は落ちますし、集中していなければキャリア並みに速度は快適です。
集中する時間帯は昼休みと夜の18時~24時のような一般的にみんながスマホをいじっている時間帯になります。
キャリアメールアドレスが使えない
キャリアで契約しているとキャリアメールアドレスが使えます。
- @docomo.ne.jp
- @ezweb.ne.jp
- @softbank.ne.jp
- @i.softbank.jp
アドレスの最後が以上のようになっているのがキャリアメールアドレスです。このアドレスは基本キャリアに契約している時しか使用できません。
オンラインで何か商品を買ったり、契約したりする時の連絡手段にメールアドレスは必須です。
一昔前はメールアドレスと言ったらキャリアメールアドレスの事でしたので、おおかた上記のキャリアメールアドレスを登録していると思います。
そのメールアドレスが格安スマホに乗り換えることで使用できなくなると登録先が多いほど不便になります。
どうしてもキャリアメールが使いたい方は救済策があり、キャリアを解約してから31日までに申し込むとそれ以降も使えるようになっています。
ただ月額330円がかかるのであまりおすすめはしませんが、あくまで「どうしても」という時や「他のアドレスへの移行期間」として使用できるということを覚えておきましょう。
今後の対策としておすすめの方法があります。
それはフリーメールアドレスのG-MAILを使う事です。
フリーメールアドレスとは、無料で誰でも使用できるメールアドレスで、他にYahooメールやOutlookなど多く存在します。
その中でもG-MAILを推奨します。その理由は使い勝手の良さと迷惑メールなどのセキュリティーが強い所です。
格安スマホに乗り換える乗り換えないに関わらず、最低1つは作っておくことを強く勧めます。(一人で何個も作成可能です)
もし格安スマホに乗り換える際は、事前にG-MAILを作り登録先のメールアドレスを変更しておくことでキャリアメールは必要なくなり、どこに乗り換えてもスムーズに手続きできるようになります。
名義変更ができない会社がほとんど
契約中の名義変更はキャリアに契約しているとできるのですが、格安スマホのほとんどができません。
意外と見落とされがちなデメリットです。
自分一人で通信サービスに契約し利用しているだけであればあまり関係のないことですが、家族で複数契約している方は大きく関係してきます。
例えば、
- 契約した当初は子供が小さく自分(親)名義で契約していたが、子供が高校を卒業して自分で携帯料金を支払うとなった時に名義が子供に変更できない
- 自分(夫)名義で一緒に契約していたが、使用者が妻なので妻名義に変えたい
といった「譲渡」目的の名義変更はできません。
ただ、名義変更ができる格安スマホもあります。
現在上記の6社を契約している方は名義変更は問題ありません。
もし現在キャリアや上記6社のどれかに契約していて、他の格安スマホに乗り換えようと計画されている方は、今の間に名義変更をしておく方が良いでしょう。
もうすでに名義変更できない格安スマホに契約している方は以下の対策を参考にして下さい。
- 解約して新規で契約しなおす(携帯番号が変わってしまう)
- キャリアか上記6社のどれかにMNP転出をし名義変更してから現在の格安スマホに乗り換えて戻ってくる
初期設定を自分でしなければならない
キャリアは自社の店舗を全国に持っておりサービスやサポート体制に優れています。
一方、格安スマホはサブブランドや一部のMVNOを除いてオンラインのみの対応になっています。
それが安さの秘訣ですが、乗り換えた時の初期設定や操作が分からなくなった時のサポートなどは自分で問い合わせたり調べたりして解決しないといけません。
したがって、スマホの操作が苦手な人や対面でのサポートを希望している人には不満が出てくる可能性があります。
高速無制限プランはない
キャリアのプランは基本的に従量制だと前述しました。
従量制とは使用データ容量にとって段階的に月額料金が上がっていく訳ですが、上限はなく無制限です。
一方、格安スマホは一部速度制限があるデータ無制限プランがありますが、ほとんどが定額制でデータ容量に制限があるのが一般的です。
よって高速で、かつデータ使用が無制限しかダメという人は選択肢がありません。
格安スマホが向いている人・向いていない人
格安スマホが向いている人の3つの特徴
- 通信費の節約に積極的な人
- 多少通信速度が遅くても気にならない人
- オンラインで契約や設定をするのが問題ない人
通信費の節約に積極的な人
固定費は食費や住居費など様々あります。
特に通信費は最も節約しやすくやり方によっては効果が大きく持続性に長けています。
少しでも無駄をなくしたいと思っている人は通信費を節約する事に積極的なのが特徴です。
多少通信速度が遅くても気にならない人
格安スマホのデメリットは混雑する時間帯に通信速度が遅くなる事。
スマホの使い方によりますが、多少通信速度が遅くても気にならない人は格安スマホに向いています。
オンラインで契約や設定をするのが問題ない人
格安スマホは基本的にオンラインでの契約やサポートになります。
よって、オンラインで契約や設定をするのが問題ない人は格安スマホを使っても問題ありません。
インターネットで契約するのが不安という人は、得意な家族・知人などにお願いしましょう。
格安スマホが向いていない人の3つの特徴
- 通信速度が安定的に速くないとダメな人
- オンラインだけで契約や設定するのが苦手な人
- 無制限で高速通信がしたい人
通信速度が安定的に速くないとダメな人
格安スマホは通信速度が不安定です。
通信速度が遅くなって大きくストレスに感じてしまう人には向いていません。
高速通信を必要とする高画質な動画視聴やオンラインゲームなどをよくする人は通信速度が安定的に速くないと難しくなります。
オンラインだけで契約や設定するのが苦手な人
メリットでもありましたが、格安スマホは基本的にオンラインで契約からサポートまでを行います。
オンラインでの操作が苦手で不安な人にはハードルが高いかもしれません。
ただ、格安スマホにも店舗を持っていたり、家電量販店などでサービスが受けられる企業もありますので、少しでも通信費を節約したいならそういう選択肢もあります。
無制限で高速通信がしたい人
格安スマホは無制限で高速通信ができるプランがありません。
mineoの「マイそく」のように速度制限付きでデータ無制限プランはありますが、基本的に定額制のデータ制限があるプランになります。
データ容量を気にすることなくキャリアと同様に無制限で使いたい人には向いていません。
唯一「楽天モバイル」はデータ無制限プランを持っているのでおすすめです。
まとめ
格安スマホとは月額利用料金が格安で利用できる通信サービスで、キャリアの格安プラン・サブブランド・MVNOを指しています。
キャリアは回線を自社で保有し対面でのサービスを重視している為、設備管理費や人件費が多くかかり利用料金は必然的に高くなります。
通信速度が速く安定しておりサービスもしっかりしていますが、料金プランは割引や特典がわかりにくいという特徴を持っています。
一方、格安スマホはキャリアの中でも限りなく安いプラン作ることや回線を借り入れて費用を抑える事で月額料金が大幅に安く提供できるという最大のメリットがあります。
しかし格安スマホは通信速度が不安定やキャリアメールが使えないなどのデメリットもあります。
そのデメリットを妥協できる方は「月額料金が安い」格安スマホに乗り換えてみてはいかがでしょうか。
格安スマホとはどういうものかということをしっかりと理解した上で、メリットを最大限に生かして通信料金を節約していきましょう。
格安スマホへの乗り換え方を以下の記事で解説していますので一読ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ご意見、ご感想などありましたらコメントお願いします。
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